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リンカーンは山登り

どーも僕です。
しばらくサボってましたが、山登りの続きです。

さて、山に登ったら当然次には下りがある。
ひととおり撮影を終えた我々。

「もういいね?さんざん撮ったけどもういいね?」

「そうだね。ネタも出尽くして、どのポーズもつまらなくなってきたところだ。そろそろ下界に降りてビールでもいきたいね」

「そうだね。やれと言われれば朝までキミを眠らせないくらいのレパートリーは持っているけど、そこまでキミにやってやる義理もない。飽き飽きしたね」

「ではもうビールを飲みに山をくだるかい?」

下りは登りとは別のいくらか緩やかなコースを選択するものの、足への負担は避けようもない。
僕は陸上界のプリンスと将来を有望視されていたにも関わらず、事故で足を痛めてしまいその後遺症で今もきつい運動は出来ない身。山登りなどしようものなら当然負担はやってくる。しかし彼はそういった者への配慮だとかいったものを生まれてくる時に母親の腹の中へ忘れて来てしまっていた。

「ははは、キミはもうへばったのかい?キミはあれだな。もう年を取りすぎているうえに酒ばかり飲んでいるから体力がないんだよ。僕なんかほうらこの通り。まだまだ蝶のように舞い、蜂のようにさす事だって出来るよ?」

馬鹿のようにスキップをする。
蜂に刺されればいいのに。

「僕は元々キミのように体力で勝負する人間じゃあないんだよ。ああ、ただでさえ疲れているのにキミを見ていると根こそぎ体力を持っていかれそうだよ」

「ああまた。自分が辛いときにそうやって口が悪くなるのはキミの悪いクセだよ?頂上から街を見下ろした時に人間の小ささに気がついたんじゃなかったのかい?」

「確かにそうだね。ちょっと僕も疲れて苛立っていたんだね。そこにキミを見たから、さらに苛立ってしまったようだね。申し訳ない」

「なに、わかってくれればいいんだよ。キミは身も心も小さい人間じゃないか。でも僕はそんなキミを許せるよ?」

「そうだね。僕もキミのその汚らしい口からどんな罵詈雑言が垂れ流されたって、「ああ、可哀相な人なんだな」と許してあげられるようにならなきゃあね」



下り続けると前方から40半ばくらいの婦人が登ってくる。
「こんにちわー」
すれ違い様ににこやかに微笑む婦人。

「こんにちわー」
「こんにちわー」
同じく挨拶をする我々。山とは不思議なもので、普段はすれ違ったりしても顔を見る事さえない人間がにこやかに挨拶を交わす。これはヤンキーっぽい兄ちゃんだって同じ事。

「山ってすごいね」

「そうだねーなぜか皆あいさつできるよね」

「あれだね。自然の力ってのは我々の心も豊かにするんだね」

「そうだね。キミでもそういうことがわかるんだね」

「さっきの言葉をちょっと訂正させてもらうと“僕の心を豊かに”だね」

まだつづくよ。
長いよ。

豊かな心で↓
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